いかのおすし

鮭いくらの毎日

3回目の不妊治療

3回目の不妊治療をはじめた。

 

1人目の時に自然妊娠が不可能だと診断され(私の卵管閉塞&夫も数値悪)、1人目から顕微受精だった。あの頃本当に辛く、休職もした。病院に行き、検査をし、診察をし、排卵のための注射を週に3回うちに行き、全身麻酔で採卵をし、戻す…。

お金がかかる以上に、メンタルが死んでいた。2回目に戻した受精卵がくっつかなかった時は「おおかみこどもの雨と雪」を見て号泣した。なんでこんな人に子供ができて、私には。ファンタジーとリアルの境目も曖昧になった。なんとか乗り越え、1人目を授かることができた。

 

1人目が3歳のころ、2人目のために再度病院を訪れた。だいぶ勝手は分かっていたし、やはり1人目と違ってそこまで絶望ではなかった。仕事をしながら、合間に病院に通うこともできた。

しかし、「お金」の問題がひっかかるようになった。結論、2人目は1度の採卵ではうまくいかず、その時は諦めることにした。50万円が消えて、助成金もでず。「だったらこの50万円で家族3人で旅行にいけばよかった」。そんな後悔だけが残った。

 

そして1人目が大きくなったこのタイミング。もうデカくなった我が子を見て、やはりもう1人欲しいかもしれない、とまた病院に向かうことにした。2度の採卵のデータがあり、看護師もまだあの時のままの病院。検査も慣れたもの。1人目の時は採血ですらビビっていたのに。

今回はついに「自己注射」をしてみることにした。自分で自分に注射を打つなんて信じられない!からの、「何度も病院にいくのも面倒だし、やってみるか」の意識の差。大人になったなぁ。ってのも、今の仕事があまりにカオスで「仕事よりましかも」の気持ちが私を強くしている。いつだって「●●よりは辛くない」の感情は前に進ませてくれる。

 

アンプルを折り、注射器で薬を配合する。人生でこんなことをする日がくるなんて思いもしなかったなぁ。明日うまくできるといいな。そして、今回は、うまくいきますように!!